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勃起不全がもたらす夫婦間の危機

結婚5年目私は妻の立場ですが、1年ほど前から主人が勃起不全になっています。
主人の仕事はかなり忙しく深夜まで働いており、出張も多いので普段からSEXはそこまで多い方ではなかったと思います。
子供もまだ小さく一緒の寝室で寝ているので、なかなかタイミングも難しいんですよね。

一番最初に主人から「勃たない」ということを聞かされたのは、主人が仕事から帰宅した時の何気ない会話の中でした。
正直そこまで深刻だとは最初は思わなかったんですよね。
でも男の悩みを話すというのは勇気のいることだろうとは思ったので、慎重に言葉を選びながら「仕事も忙しいし、子供もまだ小さくて気の張ってる毎日だから疲れが溜まってるのかもしれないよね。」と伝え、もう少し様子を見て改善しないようなら病院に行くことも視野に入れようということで終わりました。
病院に行くということについては主人は猛烈に嫌がっていましたが・・・

それから2ヶ月後、長めの出張から主人が帰ってきました。
出産し子育てに追われる毎日といっても私もまだ30歳手前ですので、女として主人が欲しい日もあり・・・
以前聞いた勃起不全の話ももちろん覚えていましたが、もしかしたら回復したかも・・・という期待もあり主人を誘いました。
子供も早くに寝つき、タイミング的にはまさにバッチリ。
駄目なら断ってねと言っていたのですが、主人も応えてくれたので久々のSEXになりました。

だけどいざ・・・!という時になって、「ごめん。駄目みたい」という主人の声。
肩を落とす主人に少し声をかけましたが、かなりショックだったようでそのまま言葉を遮るように眠りに入ってしまった様子。
何て言ってあげたら良かったのか。今でもわかりません。
男の証ともいえる勃起ができない。それがどんな気持ちに追い込まれるのか、想像もできませんでした。
昔子宮の病気をした時に「子供は諦めてください」と言われた経験があり、女としての人生の終わりを感じたことがあったのですが、それに似てるのでしょうか・・・

一番辛く苦しいのは主人であるのは分かりきっていることです。
だけどそれが続くほどに、私も苦しくなってきました。
愛する人に抱いてもらえない。抱いてあげられない。
何がいけなかったのか。私にも原因があったんじゃないだろうか。

お互いがお互いを気遣いながらも、それぞれ自分を責めているような時間が流れました。
SEXに流れそうな雰囲気を作ることを主人は頑なに拒んでいましたから、手を繋ぐとかそんな小さな触れ合いもなくなっていました。
気遣うほど疲れていく悪循環。

そしてついこの間、ついに私の心の内をぶちまけました。
こんなに好きで一緒になったのに、触れられないのは苦しすぎる、と。
泣きながら話す私を背中を優しく摩られ、久しぶりの主人の手の感触にも泣けてきました。
ポツリポツリと主人が話してくれました。
仕事が忙しいことを言い訳にして、この状態を後回しにしていたこと。
病院に行くのは恥ずかしかったこと。
自分が情けないことしか頭になくて、私がそこまで苦しんでいるとは思わなかったこと。

そして最後に、近いうちに病院に行くことを約束してくれました。
どんな治療になるのか、どれくらいの期間を要するのか、まだ何もわかりません。
だけど私たち夫婦には大きな一歩だと思っています。

心の繋がりももちろん大切なものだけど、心が繋がっているからこそ体の繋がりも大切なのでしょう。
この一年で身に染みて感じました。
触れ合えないことがどれほど辛いか、そしてそれは相手を大切に思う証拠であることも。

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